ミルコの趣味雑談

趣味を持つ事は大事です。始め方や、道具を揃えることなど雑談です。

格闘技と武道と趣味vol5~~新格闘技立上げ~

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《新格闘技》

S先生と始める新格闘技は少林寺拳法の道場時代から、大きく変わるものではなかったが、今まで使っていた少林寺拳法道着から新しい道着を作る事とした。見た目を気にした訳ではないが、今までの拳法着と言われる道着をより、これから広めて行こうとする新格闘技の動きにフィットしたものにする必然性はあった。

今は見当たらないが少林寺道着も扱っていた、地下鉄藤崎駅近くの武具専門店に行って相談した。空手着の動きやすい薄い布地と柔道着の丈夫な厚い布の中間程度の生地で、掴み耐えられ、動きやすくした。

空手着の様に内側に紐を付けて襟元が開かないようにした。袖は七部程度の長さにして、突きが絡まないデザインとした。胸元には新しいロゴマークを付けて新格闘技を明示したものだ。

《目的に合わせてカタチは変わる》

しかし、この道着はその格闘技の動きに合わせて変わるべきと言う考えは、次に出会う事になる「テコンドー」では、より色濃く出ていた。

見た目は襟の黒い道着の様に見えるが、既に着物の様に前を合わせて帯で締めるのでは無く、道着はポンチョ風にかぶるタイプで首の部分が道着風に見えるだけで、発汗性を良くするために脇の部分は大きく切れ上がり、紐が付いていて、はだけるのを防いでいる。

また、帯は軽く短いのでベルトの様なものだ。全体的に発汗性が良い生地で軽くできている。テコンドーがスポーツを目指した結果このような選択になったのだろう。(だったらジャージで良いじゃないかと思うが…)


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《マニュアル作成》

対面で手取り足取り指導するのが基本であるが、やはり考え方や、技の体系、運歩法等新格闘技であっても、要領が必要である。

S先生に了解を頂き、拳法の動きや、空手、キックボクシングの用語を参考に、新格闘技の技や動きの一つ一つを定義していった。同じ道場でずっと続けるのであれば良いが、会社員であればいつ転勤するか判らず、転勤先で少林寺拳法の道場に通う事は考えていなかった為、独立して新格闘技支部として人を集め、教えて行くためには、ノウハウを記述したマニュアルの作成は重要であり、早急にまとめる必要があった。

整理する中で、しゃれた言い回しや、技のネーミング等をしていたが、その名称や論理的につなぎ合わせられた動きや技が一人歩きすることが度々だった。

あるべき論で、体系化すると、本来そんな動きを教える中でやってもいない事をつい記述してしまうのだ。これには困惑した。自分ではできているつもりでも、S先生とは違っていたり。S先生の体の捌きやバランスのとり方など、言葉にしにくいものも多かった。

様々な参考になる本を読んでみて、適切でできるだけ普通に使う言葉を使いながら、少林寺拳法で「小手投げ」と言えばそこら派生する技も同じ原理を使っているため、なんとなくコツのイメージが沸くが、それにS先生流の再構築を加えて行くのは楽な仕事ではなかった。結局2年ほどかかった記憶がある。

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完成したベーシックマニュアル

時間を掛けたが、以下のようにまとめほぼ網羅できた。

第一章 新格闘技の意義

第二章 武道の歴史
第三章 基本動~技術編

第四章 応用編

第五章 手合い(自由組手)~技術編

第六章 年齢に応じたトレーニングと修行(指導編)

第七章 初心者の練習(指導編)

第八章 けがの予防と応急処置

第九章 昇給昇格試験(指導編)

第十章 組織体系(組織編)

と初心者指導から、普段のトレーニング、けがの予防から、応急処置、昇格試験、組織体系と、運用方法、月謝体系などで、これで個別道場を運用できることを想定したものだった。

虫の知らせか、完成から程なく転勤となり東京に赴任することになり、自らこのマニュアルを実践する事になった。